🌿 包摂的教育課程アイデア
1. 午前教科・午後は探究学習の二部構成
例:「午前は教科学習、午後は教科横断的・探究的な活動に重点を置く」編成
2. 学習者が教材・ペースを選べる自由進度学習
児童が主体的に学習課題や活動を選ぶことで、自分らしさを活かす学び
3. 個別/グループ別指導の活用
個の習熟度に応じた学びを保証するため、協力的な指導体制を整備
4. 教育課程特例制度の活用
授業時数特例校や中高一貫型など、学校裁量の幅を広げる柔軟編成
5. ICT・GIGA端末の活用による個別最適化学習
家庭でも学べるオンライン環境を整備
6. 教材の紙版・電子版併用配布
負担の軽減と学習スタイルの多様化を意図したテキスト提供
7. 不登校や外国籍児童も含めたモデル校の創出
全ての子どもに対応できる「学びの多様化学校」などの先行モデル
8. 学校段階間の連携カリキュラム
幼児教育〜義務教育〜高校を通じて連続性と個性をつなぐ体制
9. 教員の専門チーム体制の導入
学習支援・相談・教材開発など得意分野を活かせる体制構築
10. ESD(持続可能な開発教育)を横断的に導入
異なる分野を統合し人権・環境・文化多様性に対する学びを促す


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📌 先行実践事例(全国の小中学校)
• 「学びの多様化学校」(旧・不登校特例校)
全国に約58校設置。星槎名古屋中は教師全員がカウンセラー資格を持ち、ピアチューター育成を含む発達支援を実践。岐阜・草潤中では、オンライン学習や担任制の柔軟変更など“個に応じた学び”を徹底
• 東京都目黒区・中目黒小
40分授業×午前5時間制を導入。午後は自由進度・探究活動に振り、地域展開もあり
• 八王子市立高尾山学園(小・中学部)
不登校支援モデル校。「学びの多様化学校」として特例制度を活用し、年間授業時数等を柔軟に再編
• 愛知県春日井市
研究開発学校制度を活用し、学校裁量時間を使って個に応じた学びと探究活動を実施
• 渋谷区の特例校
授業時数特例を活用し、総合学習時間を創出。興味関心や特性に応じた教材・方法・ペース選択を教師が設計


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✨ 総まとめ
文部科学省は「柔軟な教育課程」を通じて、学びのスタイル・進度・場所・教材などを一人ひとりに合った形に再編しようとしています。先行事例では、不登校支援や特例校、ICT活用、探究重視など具体的手法が多数見られます。